受講資格

【第1号2号研修】

 介護福祉士、介護職員初任者研修修了者、実務者研修修了者、ホームヘルパー研修修了者、重度訪問介護従事者研修修了者、介護福祉事業所・施設で働いている方(無資格でも可)

 

【第3号研修】

 介護福祉士、介護職員初任者研修修了者、実務者研修修了者、ホームヘルパー研修修了者、重度訪問介護従事者研修修了者、特別支援学校の教員、保育士、児童指導員、介護福祉事業所・施設で働いている方(無資格でも可)

 


受講要件

【第1号2号】

(1) 基本研修はどなたでも受講していただけます。

 

(2) 基本研修の全過程を修了された方は、実地研修が可能となりますが、当機関では下記(4)~(7)の条件がございますのでご確認ください。

 

(3) 他の研修機関で1号2号の基本研修を受けた方、介護福祉士養成校や実務者研修にて第1号第2号研修の基本研修部分に相当する研修を修了している方は、補講を受けていただきますと実地研修が可能となります。当機関では下記(4)~(7)の条件がございますのでご確認ください。

 

(4) 実地研修を行うためには、取得したい項目の研修が可能な利用者(以下「利用者」とする)の確保をお願いいたします。

 

(5) 特別養護老人ホームおよび介護老人保健施設に就業されている方は、自施設内に利用者と指導者がおり、施設内で実地研修が可能な方に限らせていただきます。

 

(6) 自宅、または小規模の施設(グループホーム、有料老人ホーム、サービス付高齢者住宅等)に就業されている方は、まずは利用者を担当している施設看護師等に、実地研修の依頼をしていただきます。施設看護師等が何らかの理由で実地研修を行えない場合には、くりはら介護塾が指導を請け負うことも可能ですのでご相談ください。

 

(7) 実地研修を行うためには、医師の指示書、利用者(家族)の同意書が必要です。

 

(8)2号認定をお持ちの方で、未習得項目の研修を行いたい認定を取得したいという方も対応いたします。ご相談ください。

 

(9) 既に1号2号の認定を取得した方でも、知識技術の再確認のため補講のみを受けていただくことも可能です。

 

【第3号】

(1) 基本研修はどなたでも受講していただけます。

 

(2) 基本研修を修了された方は、実地研修が可能となります。基本研修は1度受講すれば生涯有効ですが、実地研修に関しては、新しく利用者を担当するたびに受けなくてはなりません。

 

(3)実地研修に関しては、今後ケアに入る予定の利用者様に対し行います。

 

(4)実地研修を行うためには、医師の指示書(1) 、利用者(家族)の同意書が必要です。

 


制度の概要

介護職員等によるたんの吸引等制度

平成23年6月22日に公布された「介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律」により、平成24年4月1日から、一定の研修を受けた介護職員等が一定の条件の下に、たんの吸引等を行うことが法的に可能となりました。

介護職員が取得できる認定は、不特定多数を対象とした第1号2号認定と、特定の者対象の第3号認定があります。

第1号と2号の基本研修内容は共通です。

第1号は吸引および経管栄養の全ての項目がどなたにでも実施できるようになる認定です。全ての項目の実地研修を修了する必要があります。

第2号は取得したい項目を選んで実地研修を実施し、実施した項目についてはどなたにでもその行為を実施できることになります。実地研修に協力してくださる利用者様が必要となります。

 

第1号2号の研修内容です。

基本研修は50時間の講義および、シミュレーター演習になります。

実地研修は、実際の利用者さんに対し、取得したい項目を20回以上実施し、合格する必要があります。

基本研修終了後にはテストもあります。4択問題で、知識を確認するためのテストです。

2020年度よりコロナウイルス感染対策として、基本研修の講義部分は自己学習となっております。

 

第3号の研修内容です。基本研修は一度受講すればよいのですが、実地研修に関しては、新しい利用者を担当する毎に時間とお金をかけて受けなくてはなりません。医療的ケアが初めての方や慣れていない方には、その都度しっかりと実地研修で指導を受けることができることは良いことだと思います。しかし高いスキルを身につけても受け続けなくてはならないこと、また、担当替えや利用者がお亡くなりになったりすることで、取得した認定が使えなくなってしまうことが大変多い状況です。

2020年度よりコロナウイルス感染対策として、基本研修の講義部分は自己学習となっております。

 

研修を修了しただけでは現場で医行為を実施することはできません。都道府県に届出をして認定証を受けること、また所属する事業所や施設も都道府県への登録を行うこと、また必ず医師の指示書を受ける必要があります。これらが揃い、はじめて現場での医行為の実施が可能となります。

 

さらに詳細を知りたい方は、厚生労働省や都道府県の「介護職員等の喀痰吸引等のページ」にてご確認ください。

 

 


1号2号研修カリキュラム

第1号2号研修カリキュラム

項目

時間

場所

基本研修

講義

 

50時間

くりはら介護塾

筆記試験 合格発表

演習(救急蘇生含む)

実地研修

必要な日数

居宅または施設

 

カリキュラム詳細

日付

時間

大項目

中項目

時間数

1日目

930950

 

 

オリエンテーション

 

9501120

.人間と社会

1)介護職員と医療的ケア

0.5

2)介護福祉士等が喀痰吸引等を行うことに係る制度

1.0

11301230

.保健医療制度とチーム医療-

1)保健医療に関する制度

1.0

12301320

昼休み

 

13201700
(途中10分休憩)

.保健医療制度とチーム医療-

2)医療的行為に関係する法律

0.5

3)チーム医療と介護職との連携

0.5

.安全な療養生活

1)喀痰吸引や経管栄養の安全な実施

2.0

.清潔保持と感染予防-

1)感染予防

0.5

2日目

9301130

.清潔保持と感染予防-

2)職員の感染予防

0.5

3)療養環境の清潔、消毒法

0.5

4)滅菌と消毒

1.0

11401240

.健康状態の把握-

1)身体・精神の健康

1.0

12401330

昼休み

 

13301530

.健康状態の把握-

2)健康状態を知る項目(バイタルサインなど)①

0.5

2)健康状態を知る項目(バイタルサインなど)②

1.0

3)急変状態について

0.5

15401710

.高齢者及び障害児・者の「たんの吸引」概論-

1)呼吸のしくみとはたらき

1.5

3日目

9301130

.高齢者及び障害児・者の「たんの吸引」概論-

2)いつもと違う呼吸状態

1.0

3)喀痰吸引とは

1.0

13401240

5)子どもの吸引について

1.0

12401330

昼休み

 

13301530

.高齢者及び障害児・者の「たんの吸引」概論-

4)人工呼吸器と吸引

2.0

15401710

6)呼吸を受ける利用者や家族の気持ちと対応、説明と同意

0.5

7)呼吸器系の感染と予防(吸引と関連して)

1.0

4日目

9301030

.高齢者及び障害児・者の「たんの吸引」概論-

8)たんの吸引により生じる危険、事後の安全確認

1.0

10401240

9)急変、事故発生時の対応と事前対策

2.0

12401330

昼休み

 

13301710
(途中10分休憩)

.高齢者及び障がい児・者の「たんの吸引」実施手順解説-

1)喀痰吸引で用いる器具・器材とそのしくみ、清潔の保持

1.0

2)吸引の技術留意点-

2.5

日付

時間

大項目

中項目

時間数

5日目

9301210

.高齢者及び障がい児・者の「たんの吸引」実施手順解説-

2)吸引の技術留意点-

2.5

12101300

昼休み

 

13001500

.高齢者及び障がい児・者の「たんの吸引」実施手順解説-

3)喀痰吸引に伴うケア

1.0

4)報告及び記録

1.0

15101640

.高齢者及び障がい児・者の「経管栄養」概論-

1)消化器系の仕組みとはたらき

1.5

6日目

9301130

.高齢者及び障がい児・者の「経管栄養」概論-

2)消化・吸収とよくある消化器の症状

1.0

3)経管栄養法とは

1.0

11401240

4)注入する内容に関する知識

1.0

12401330

昼休み

 

13301530

.高齢者及び障がい児・者の「経管栄養」概論-

5)経管栄養実施上の留意点

1.0

6)子どもの経管栄養について

1.0

15401710

7)経管栄養に関係する感染と予防

1.0

8)経管栄養を受ける利用者や家族の気持ちと対応説明と同意

0.5

7日目

9301130

.高齢者及び障がい児・者の「経管栄養」概論-

9)経管栄養により生じる危険、注入後の安全確認

1.0

10)急変、事故発生時の対応と事前対策

1.0

11401240

.高齢者及び障がい児・者の「経管栄養」実施-

1)経管栄養で用いる器具・器材とそのしくみ、清潔の保持

1.0

12401330

昼休み

 

13301710
(途中10分休憩)

.高齢者及び障がい児・者の「経管栄養」実施手順解説-

2)経管栄養の技術と留意点-①

3.5

8日目

9301100

.高齢者及び障がい児・者の「経管栄養」実施手順解説-

2)経管栄養の技術と留意点-②

1.5

11101210

3)経管栄養に必要なケア

1.0

12101300

昼休み

 

13001400

.高齢者及び障がい児・者の「経管栄養」実施-

4)報告及び記録

1.0

141016:10

16:2016:50

.安全な療養生活

救急蘇生法演習

2)救急蘇生法

救急蘇生法演習

2.0

1回以上

合   計

50.0

 

日付

時間

科   目

回 数

9日目

930

筆記試験

筆記試験(30問 60分以内で回答)

 

採点・合否発表 不合格者口頭試問

 

 

 

 

 

昼休み

 

午後

喀痰吸引

口腔内

5回以上

鼻腔内

5回以上

気管カニューレ内

5回以上

気管カニューレ内(人工呼吸器装着者)

5回以上

午後

経管栄養

胃ろう又は腸ろう(滴下)

5回以上

胃ろう又は腸ろう(半固形)

5回以上

経鼻経管栄養

5回以上

 

第1号2号実地研修項目

認定

口腔吸引

鼻腔吸引

気管カニューレ(人工呼吸器)

胃ろう

(滴下)

胃ろう(半固形)

経鼻経管

1

2

任意の組み合わせ

※胃瘻と経鼻経管はどちらか一方とします

 
   

各項目の回数

喀痰吸引
 口腔内:10回以上 
 鼻腔内:20回以上 
 気管カニューレ内:20回以上 
 人工呼吸器の方の気管カニューレ内:20回以上
経管栄養
 胃ろう又は腸ろう
  滴下 :20回以上
  半固形:5回以上 
 経鼻経管栄養 20回以上

基本研修終了後、利用者・指導看護師と調整のもと、随時実施します。